【10月17日 AFP】ブルガリア警察は16日、サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選のイングランド戦で人種差別的な発言をしたブルガリアのファン6人を勾留したと発表した。

 イングランドは14日、敵地ソフィアでブルガリアを6-0と一蹴したが、モンキーチャント(猿の鳴きまね)やナチス・ドイツ(Nazi)式のような敬礼によって試合は前半に2度にわたって中断となった。

 この件をめぐっては激しい抗議が行われ、ブルガリアサッカー連盟(BFU)のボリスラフ・ミハイロフ(Borislav Mihaylov)会長の辞任表明につながった。

 当局によると「6人が勾留され、他の3人も捜索が行われている」という。

 また、ヴァシル・レフスキ国立競技場(Vasil Levski National Stadium)に設置された監視カメラの映像から、これまでにイングランドの黒人選手に侮蔑の言葉を浴びせた疑いのある15人を特定したと、当局は補足している。

 また、ブルガリアの公共ラジオ局BNRによれば、中央部プロブディフ(Plovdiv)の警察が、試合中に問題を引き起こした黒い服を着た集団のメンバーだったと伝えられる他の13人について、尋問のために出頭を求めたという。

 今回の件の罰則には、短期間の拘留や罰金、スポーツイベントへの入場禁止が含まれる。

 6月に行われたチェコ戦とコソボ戦でも人種差別があったため、この日のスタジアムは一部が閉鎖されており、観客数は1万5000人だった。

 イングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は試合後、もし侮蔑的な行為が続くのであればチームはピッチを離れる準備もできていたが、選手たちは試合を終わらせることを決心したと記者団に話していた。

 この事件を受け、両国のファンやメディア、政治家からは怒りの反応が出ていた。

 英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は「不快」な人種差別を糾弾し、ブルガリアのボイコ・ボリソフ(Boyko Borisov)首相も15日にミハイロフ会長の辞任を求める声を上げていた。(c)AFP