【10月16日 AFP】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は16日、今年1~9月の収益が前年同期比24.4%増の6108億元(約9兆3500億円)だったと発表した。利益率は8.7%増。米国に科せられた制裁をものともせず収益を大きく伸ばした。

 ファーウェイは「情報通信技術(ICT)インフラやスマートデバイスへの注力を続け、また経営面での効率化や品質向上に努めてきた」とし、「経営的・組織的安定性が高まり、2019年の第1~3四半期のわが社の業績を確固たるものにした」と述べた。

 同社は今年、米国から大きなプレッシャーを受けてきた。米政府は安全保障上の懸念からファーウェイ製品の使用を避けるよう世界の同盟国に要請。5月には同社を「ブラックリスト」に追加して、米国への輸出および同社による米国製部品の購入の双方を禁止した。

 米政府は、ファーウェイ製品にはセキュリティー上の抜け穴があり、国際通信網での中国政府によるスパイ活動を可能にするとして懸念を示している。一方、同社はこの主張を繰り返し否定している。(c)AFP