【10月14日 AFP】地中海の仏領コルシカ(Corsica)島沖の海洋保護区内で13日、全長90メートルの貨物船が浅瀬に乗り上げる事故が起きた。海洋警察が発表した。重油の流出は確認されていないという。

 鋼材2650トンと乗組員7人を乗せた貨物船「ロダニュス号(Rhodanus)」は13日早朝、コルシカ島と伊サルデーニャ(Sardinia)島を隔てるボニファシオ海峡(Strait of Bonaficio)の入り口で海路を見失い、海洋保護区の浅瀬に乗り上げた。

 船体は垂直を保ったまま砂の中で立ち往生しており、重油の流出は確認できていないが、念のため汚染防止措置が取られている。

 広さ800平方キロに及ぶ保護区はフランス最大規模で、スキューバダイビングの楽園として知られる。既に海洋警察が座礁した貨物船内で捜査を開始しているほか、南仏トゥーロン(Toulon)から調査チームが被害状況確認のため現地へ向かっているという。(c)AFP