【10月15日 CNS】中国最北の省・黒竜江省(Heilongjiang)のハルビン市(Harbin)で10日、「最大規模の米食チャレンジイベント」が行われた。2045人の参加者が「米」という人文字をつくりながら3種類のブランド米を食べ、ギネス世界記録(Guinness World Record)を目指した。

 イベントに参加したハルビンの市民と大学生らは、赤と黄色のどちらかの衣装を着て、約1万平方メートルの敷地に「米」の人文字をつくった。用意された米は約1トン。約130個の大釜で同時にご飯を炊き、約50人の調理人が炊飯と支度を担当。100人のボランティアがご飯を次々と運び、参加者は小さな計量カップで3種類の米を食べた。イベント後、世界記録認証担当官が「チャレンジは成功しました」と発表し、証明書を発行した。

 ギネス世界記録認証担当官の呉暁紅(Wu Xiaohong)氏によると、今回のルールは少し複雑で、3種類の米をすべて食べていない人が10%を超えた場合、失敗と見なす条件だった。1800人以上が3種類の米を完食し、達成率は90%を超えた。

 主催企業は昨年、30メートル四方に計35トンの黒米と白米を並べて「穀物でつくられた最大のQRコード」をつくり、世界記録を達成している。イベント責任者の楊暁萍(Yang Xiaoping)さんは「今回は2度目の世界記録挑戦。黒竜江省が良質のブランド米を生産していることを世界に宣伝したい」と話している。

 黒竜江省は中国で最大の高品質のジャポニカ米の生産地。米作面積は約4万平方キロに及び、米の年間生産量は約240億キロと安定した生産量を誇る。黒竜江省は近年、良質で環境に優しい農業を推進する強力な一手として、米のブランド化に力を注いできた。その結果、五常大米、響水大米、慶安大米、方正大米などの知名度が全国的に向上。安心して食べられる価値の高いブランド米となり、黒竜江近代農業の代名詞であり金看板となっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News