【8月24日 CNS】中国は2006年4月から、国連の要請により、平和維持活動のためレバノンに軍隊を派遣している。現地で13年間にわたり地雷除去作業を続け、死傷者を一人も出していない。生命に直結する危険な任務を、正確な技術で遂行し、人々が安全に暮らせる土地を広げている。

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の新しい作戦部長に就いたフランスのドルウェルズ・デモニ(De Reviers De Mauny)大佐は先日、国連が画定したレバノンとイスラエルの境界「ブルーライン」地域を訪れ、中国の第18次平和維持軍部工兵分隊による地雷撤去作業を視察。地雷原に到着すると、中国軍の工兵分隊による説明に耳を傾け、除去作業を確認した。

 平和維持軍の高朝寧(Gao Chaoning)指揮官は、デモニ大佐から「地雷除去ミッションを受け持って以来、事故はありましたか?」と質問されると、「地雷除去作業を13年間続けて、死傷者はゼロです。UNIFILに要請された任務において、スピード、効率、コスト、死傷率のすべてで最高レベルを実現しています」と答えた。

 地雷除去作業の全工程を見学したデモニ大佐は、「中国軍の地雷除去部隊は世界平和を維持するために欠かせない力だ」と称賛。中国の平和維持軍が今後も高い技術力を維持して地雷除去を完了させ、レバノンにより多くの安全な土地をもたらすことを期待した。

 今年5月末に任務を開始した第18次平和維持軍部工兵分隊は、これまでに1723平方メートルの地雷原で415個の地雷を除去処分した。(c)CNS/JCM/AFPBB News