【10月9日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は9日、プールCの試合が行われ、敗退が決まっているアルゼンチンはSOニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)が活躍し、47-17で米国に勝利した。

 アルゼンチンは5日のイングランド戦に10-39で敗れ、2003年以来となるプールステージでの敗退が決まったが、決勝トーナメント進出を懸けたこの一戦をサンチェスが欠場したことが議論を呼んでいた。

 しかしサンチェスはこの日、熊谷での一戦で米国を相手にゲームを組み立てると、20分を前に米国のFBマイク・テオ(Mike Te'o)を振り切ってトライを奪った。サンチェスはその後、2度にわたってホアキン・トゥクレ(Joaquin Tuculet)のトライを演出し、アルゼンチンがリードを広げた。

 米国は、ポール・ラシケ(Paul Lasike)とブレイン・スカリー(Blaine Scully)のトライで得点を返すも、最終的にはアルゼンチンに七つのトライを奪われ、過去8度対戦して一度も白星を挙げられなかった相手に勝つことはできなかった。

 悔いの残る形でW杯の戦いが終了したロス・プーマス(Los Pumas、アルゼンチン代表の愛称)は、21-23で敗れたフランスとの初戦を不運に思うかもしれないが、イングランド戦ではレッドカードで1人を失うなど規律に欠け期待外れに終わった。

 一方の米国は「死の組」の最下位では終わりたくないと考えており、プールCで唯一「勝算のある」13日のトンガ戦に照準を合わせる。(c)AFP