【10月8日 AFP】スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)は7日、2019年のノーベル医学生理学賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine)を、米国のウィリアム・ケーリン(William Kaelin)氏と同じく米国のグレッグ・セメンザ(Gregg Semenza)氏、英国のピーター・ラトクリフ(Peter Ratcliffe)氏に授与すると発表した。

 受賞理由は、変化する酸素レベルを人間の細胞がどう感知し適応するかについての研究。

 同研究所は、「3氏は、酸素レベルが細胞の代謝作用と生理的機能にいかに影響するかというわれわれの理解の基礎を構築」し、3氏の発見により「貧血やがん、その他多くの病気と闘う上で、有望な新戦略への道が開かれた」と評価した。

 ケーリン氏は、米ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)に勤務。セメンザ氏は、米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)細胞工学研究所で血管研究プログラムを統括している。

 またラトクリフ氏は、ロンドンのフランシス・クリック研究所(Francis Crick Institute)の臨床研究の責任者を務め、オックスフォード大学(University of Oxford)のターゲットディスカバリー研究所(TDI)のディレクターでもある。

 3氏は賞金の900万スウェーデンクローナ(約9700万円)を分け合うことになる。

 映像前半はノーベル医学生理学賞の発表の様子、7日撮影。後半は受賞が決まった3氏。順にケーリン氏、米マサチューセッツ州で7日撮影・提供。セメンザ氏、米メリーランド州で7日撮影。ラトクリフ氏、英オックスフォード(Oxford)で7日撮影。(c)AFP