【10月7日 AFP】ラグビースコットランド代表のHOフレイザー・ブラウン(Fraser Brown)が、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の運命のプールステージ残り2試合、ロシア戦と日本戦が人生最大の大一番になると話している。

 スコットランドはアイルランドとのチーム開幕戦に3-27で完敗したが、神戸で行われたサモア戦に34-0で大勝して立て直し、この後はロシアと戦った後、中3日で日本戦に臨む。

 9日に対戦するロシアは3日のアイルランド戦に敗れ、すでにプールステージ敗退が決定している。しかしその4日後に当たる日本は、先月28日のアイルランド戦で19-12の金星を挙げると、5日のサモア戦にも38-19で勝利し、プール3連勝を飾っている。スコットランドが8強入りを果たすには、W杯ではチーム20年ぶりとなる3連勝を実現するしかない。

 ブラウンは報道陣に対して「人生最大の大一番というつもりで臨む必要がある。今の状況を考えれば、僕らにとってこの2試合ほど大きなものが懸かったゲームはない」「W杯の決勝トーナメント進出を目指す戦いになる」とコメントした。

 体への負担が大きいラグビーの試合で、中3日の日程で試合が組まれていることについては、競技の公平性と代表メンバーの人数制限の両面から疑問の声が上がっており、今後のW杯では人数を31人から増やす必要があるという意見も出ている。

 それでも、現在のスコットランドが置かれているのは2015年イングランド大会の日本と同じ。このときの日本は南アフリカを破って「ブライトン(Brighton)の奇跡」を起こした4日後、スコットランドに10-45で完敗した。

 試合間隔の短さについて問われたブラウンも、「フェアだし、これも大会の一部だ」と話している。

「フェアじゃないなんて言うことはできない。僕らだけじゃなく、4年前や先週の別のチームにだってそういうことはあったんだから、気にしていない。これがW杯の進め方だ」「リーグ(プロ14)でも5日おきに試合をすることがある。5日間でリーグ戦と欧州カップ戦の両方に出場することがあるし、選手はそれに対応していかなくちゃならない」 (c)AFP/Julian GUYER