【10月5日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場しているアイルランド代表のロリー・ベスト(Rory Best)主将は、日本戦での衝撃の敗戦でチームの自信が揺らいだと明かしたものの、プール戦最終戦を前に命運の行方を自ら握り続けていることは満足だと語った。

 負傷者の多いアイルランドはチーム開幕戦でスコットランドに快勝したものの、日本には12-19で敗戦。それでも、3日には格下ロシアに35-0で勝利してボーナスポイントを獲得し、プール最終戦のサモア戦で勝利すれば、現世界王者ニュージーランドか南アフリカと対戦する準々決勝進出が決まる。

 4日、会見に臨んだベストは「自分たちの命運を自分たちで握って決勝トーナメントに行きたい」「私たちはその状況にある。3試合を終えてもっと良い状況にいるはずだったし、3勝しているはずだったが、そうはならなかった」と語った。

「準々決勝で戦うためにここにやってきた。隠すまでもないことだ」

 大会後に代表を引退するベストは、日本に敗れたもののチームの信念は変わらなかったと強く主張した。

 ラグビーW杯ではこれまで、プール戦で敗れたチームが優勝を飾ったことはないが、アイルランドは初のタイトル獲得に向けて歴史を塗り替えなければならなくなった。

「12-3で勝っていたとき、チャンスがあったなかで簡単にボールを失ってしまい、ペナルティーを与えてしまった」

「日本戦では、反撃に出ようとする前にミスをいくつも犯してしまったし、良い場面が一つあってもそれに続く良い場面がつくれなかった」

 ジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)がロシア戦で11人を入れ替えたこともあり、ベストはこの試合を欠場。プール最終戦は12日となっている。

「昨晩(3日夜)は勝ち点5をとることが大事だったが、今は少しでも回復して、リフレッシュするために数日かけることが大事だ」「試合のない週末があって、今の自分たちのように長い回復期間があるW杯はとっても珍しいものだ」 (c)AFP