【10月5日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)を率いるジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は4日、GKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)が情緒不安定になっているとの報道を否定し、1日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のクラブ・ブルージュ(Club Brugge)戦を引き分けたのは同選手一人の責任ではないとの認識を示した。

 記者会見に臨んだジダン監督は、1日に本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われたブルージュとの一戦で前半に2ゴールを許し途中交代したクルトワについて、次戦の先発出場は定かではないとする一方で、他の選手全員にも同じことが言えると強調した。

「前半の45分間で起きたことは彼一人の責任ではない」「確かに彼はGKで2ゴールを許した…、しかし、彼を責める権利はわれわれの誰にもない」「ポジションが確保されている選手はいない。それは、クルトワも他の誰でも同じだ。われわれは良いプレーを見せ、得点する必要がある。チームには25人の選手がいて、彼ら全員を頼りにできるようにしていかなければならない」

 スペイン紙OKディアリオ(OK Diario)は、27歳のクルトワが情緒不安定で途中交代したと報じたが、チームは同選手が前半39分までに2ゴールを許してベンチに下がったのは腹部の問題が理由であると説明した。

 レアルはコメント文を発表し、「当該選手は言われているような情緒不安定と診断されたことはない。従って、あの情報は完全な誤りである」「ティボー・クルトワは急性胃腸炎と診断され、その治療を受けている」と述べた。

 今季8試合に出場して完封はわずか2試合しかないクルトワは、自分で運転できないほど具合が悪く、会場から自宅まで父親に車で送ってもらうことを余儀なくされたと地元メディアで伝えられた。

 ベルギー代表のクルトワは3日と4日のチーム練習に参加しておらず、5日に行われるグラナダ(Granada CF)とのリーグ戦は欠場すると見られている。(c)AFP