【10月4日 AFP】香港政府が抗議活動の参加者に覆面を禁じる方針であると報じられる中、香港の金融街では4日、会社員らが中心となって「覆面禁止法」の制定に反対する大規模なデモ行進が行われた。

 中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案をきっかけに始まった香港のデモは、強まる中国支配への反発から拡大。参加者たちは、催涙ガスなどから身を守りつつ身元の特定を避けるため、マスクやゴーグル、ヘルメット、ガスマスクなどを着用している。

 こうした中で香港メディアは、政府が英植民地時代の緊急条例を利用し、デモ参加者の覆面を全面的に禁じる方針だと報道。林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官が4日、閣議を招集して緊急条例発動について協議するとの見通しを伝えた。

 英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)によると、閣議決定されれば4日中にも「覆面禁止法」の制定が発表され、5日午前0時をもって発効するとみられる。(c)AFP/Jerome TAYLOR, Jasmine LEUNG