【10月1日 AFP】韓国プロゴルフ協会(KPGA)は1日、観客に向けて中指を立てたとして、男子選手のキム・ビオ(Bi-O Kim、韓国)に3年間の出場停止処分と罰金を言い渡した。

【関連記事】トロフィー踏みつけ問題、大韓サッカー協会が懲戒処分検討へ

 先月29日に行われたDGB金融グループ・ボルヴィック大邱慶北オープン(2019 DGB Financial Group Volvik Daegu Gyeongbuk Open)最終日の16番ホールで、スマートフォンのカメラのシャッター音に驚いたキムはショットが乱れ、怒りの表情を見せた。当時、1打差で首位に立っていたキムは、ギャラリーの方に振り返って中指を立てると、いら立ってクラブを地面に投げつけた。

 29歳のキムは結局この大会で優勝を果たし、2019年のKPGAツアーで初めて2勝目を挙げた選手になったが、かっとなってしまったことを後に謝罪した。

 この日自身の振る舞いに関するKPGAの緊急会議に出席したキムは、テレビカメラの前にひざまずくと、涙をこらえながら再び謝罪した。

 しかしKPGAはその後、同選手に韓国ツアーにおける3年間の出場停止処分と1000万ウォン(約90万円)の罰金を科すことが満場一致で決まったと発表した。

 キムは今季の賞金王争いで首位に立ち、年間最優秀選手を決めるポイントランキングでもトップにつけていたが、今回の出場停止処分により残りのシーズンを棒に振ることになる。

 プロ通算6勝のキムは、2011年には米男子ツアーにも参加している。(c)AFP