【10月7日 CNS】中国・北京の新しい「空の玄関」として9月25日に開港した北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)は、数々の最新技術を投入した世界最大級の空港であるとともに、巨大アートが随所にちりばめられた「美術館」としての顔を持っている。

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 同空港は建設当初から「パブリックアート計画」というプロジェクトがあり、中国で最も権威がある美術大学・中央美術学院がプロデュースした。5つのターミナル、5つの中庭、国際便到着ロビー、VIPルームなど各所に巨大アートや芸術的な設備を盛り込んだ。

 空港2階南西ターミナルの天井近くに設置された作品「花の言葉」は、金属機械と伸縮性のある繊維でつくられた数々の白い花がモーターによって開いたり閉じたりし、音楽のリズムに合わせて動いている。日照の変化にも対応し、自動的に光を調整する。

 空港3階南ターミナルにある作品「愛」は、世界のさまざまな言語の「愛」を組み合わせてハート形にしたもので、空港天井からつり下がっている。空港2階東南ターミナルにある「二十四節気」はステンドグラスのようで、曲線状につながったガラス素材がさまざまな角度の光を取り込んで七色に輝き、中国伝統の季節の区分・二十四節気を表現している。

 空港の第2期計画でも、空港施設と芸術作品を融合させる構想が進んでおり、空港の公共空間を開放的にする「エアポートミュージアム」の実現を目指す。(c)CNS/JCM/AFPBB News