【10月1日 AFP】30日に開幕した男子テニスの楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2019)で、シングルスのトップシードとなっているノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)だが、相撲の土俵に上がるには力不足であることを思い知らされたようだ。

 大会最初の試合の数時間前に都内で相撲を体験したジョコビッチは、歯を食いしばりながら力士の腕をつかんだものの、土俵の上で少しも相手を動かすことができなかった。

 ジョコビッチはATPツアーのウェブサイトに対して、「(相撲をするには)少し体格が足りないと感じた」と降参を認める一方で、「体重をあと数キロ増やせば対抗できるかも」「今の3倍くらい太れば、ちょうどいい体格になるんじゃないかな」とジョークを飛ばしていた。

 相撲は日本古来のスポーツで観光客の大きな関心を集めており、巨体を誇る力士の機敏な動きには初めて見る人々もしばしば驚かされている。今回はジョコビッチも、「彼らの柔軟性には本当に感銘を受けた」と明かした。

「重量級のスポーツであることを踏まえると、彼らがこれほど柔軟だとは思わなかった。だけど、関節の機動性と柔軟性に大いに気を配っていることが分かった。それがあるからこそ、あの体重で最大限に機敏性が発揮できるのは間違いない」

 ジョコビッチが相撲を見るのはこれが初めてではなく、過去には父親と一緒に取組を観戦したことがあり、そのときは当時の横綱である曙(Akebono)に声援を送ったという。

 同日、フィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)とのペアで、大会初戦のダブルスに臨んだジョコビッチは、大会第4シードのマテ・パビッチ(Mate Pavic、クロアチア)/ブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)組に2-6、6-4、4-10で敗れた。(c)AFP