【10月2日 東方新報】飲酒運転をしたとして危険運転の罪に問われた中国スーパーリーグ(1部)の天津天海(Tianjin Tianhai FC)のゴールキーパーで中国代表にも選ばれている張鷺(Lu Zhang)被告に対し、天津市(Tianjin)河東区の人民法院は9月26日、禁錮4月、罰金1万元(約15万円)を言い渡した。上訴はしないという。

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 張被告は18日夜の検問で、飲酒後に小型SUVを運転していたところを検挙され、拘束された。21日にクラブが公式に事実を確認して発表。無給の訓練停止、試合出場停止の厳罰を言い渡し、司法の判断を待ってさらなる処罰を決定するとした。

 また、中国サッカー協会(CFA)は、張被告の中国代表チームの合同訓練への参加や試合出場資格の即刻取り消しを発表。協会が主催するすべての公式試合およびイベントへの参加停止を命じ、事実上、中国サッカー界からの追放を言い渡した。

 こうしたサッカー協会からの厳しい決定は、天津天海が過去2年の間、何度か選手の飲酒運転問題が発覚したことも影響している。2017年8月には天津権健(Tianjin Quanjian、2019年に天津天海に改名)のミッドフィルダー張修維(Xiuwei Zhang)が飲酒運転で事故を起こしている。協会は天津天海に対しても、選手の日常管理を怠ったとしてけん責し、選手管理の改善策を協会に報告することを命じた。

 張被告は、2005年に18歳で最年少ゴールキーパーとして代表入りしたことで話題となった。思うように活躍できない時期も長かったが、2018年に代表チームに戻り、今年8月にはスーパーリーグで最優秀ゴールキーパーに選ばれていた。(c)東方新報/AFPBB News