【9月30日 AFP】19F1第16戦ロシアGP(Russian Grand Prix 2019)は29日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が4戦ぶりの勝利を飾り、年間優勝争いで2位との差を73ポイントに広げた。

 ハミルトンはフェラーリ(Ferrari)勢のマシントラブルと連係ミスの隙も突きながら、セーフティーカーが2回、バーチャル・セーフティーカーが1回導入され、展開が二転三転したレースで作戦勝ちを収めた。3秒829差の2位にはチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、メルセデスはワンツーフィニッシュを達成した。

 レースはまず、フェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がポールポジションから出たシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)を1周目で抜くと、ルクレールを先に行かせるようにというチームオーダーを無視してトップを走り続けていたが、レース中盤にマシントラブルで車がストップしてしまった。

 これでバーチャル・セーフティーカーが導入されると、上位勢がソフトタイヤを選ぶ中、ミディアムタイヤでレースをスタートさせていたメルセデス勢にチャンスが転び込み、そのまま得意とするソチ(Sochi)で6連勝を飾った。

 ハミルトンはこれで8月の第12戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2019)以来となる今季9勝目、通算82勝目を挙げた。優勝のポイントに加えて最速ラップの1ポイントも加算し、年間順位で2位につけるボッタスとの差は73ポイントに拡大した。

 一方で、ルクレールは不満の残る3位となった。ルクレールは、最初に自身のスリップストリームをベッテルに使わせたのだから、その分の見返りがほしかったと話している。

 レッドブル(Red Bull)勢は、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が9番手から4位、アレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)がピットレーンスタートから5位と健闘した。

 以下、マクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)、マクラーレンのランド・ノリス(Lando Norris)、ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)、ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)の順で続いた。(c)AFP