【9月29日 AFP】 サウジアラビアで、サルマン国王(King Salman)の個人的なボディーガードを務める男性が、友人宅で知人と口論になり射殺された。サウジ当局が29日、明らかにした。この他、治安部隊員を含む7人が負傷したという。

 同国警察は国営サウジ通信(SPA)を通じ、アブドルアジズ・ファガム(Abdelaziz al-Fagham)将軍が28日夜、西部ジッダ(Jeddah)の友人宅を訪問したと説明。この時、友人宅にやってきた知人のマムドーフ・アリ(Mamdouh al-Ali)容疑者との間で激しい口論になったという。

 アリ容疑者はいったんその場を去り、銃を携えて戻ってきてファガム氏に向け発砲。負傷した同将軍は病院で死亡した。この他、フィリピン人の使用人1人、この家の所有者の兄弟が負傷したという。

 国営テレビ「アルイフバリヤ(Al-Ekhbariya)」は「私的な言い争い」が事件に発展したと伝えたものの、詳細は明らかにしていない。

 サルマン国王のそばに控えるファガム将軍の姿はおなじみの光景となっていた。

 SPAによると、アリ容疑者は「投降を拒否」し、駆け付けた治安要員らに射殺された。アリ容疑者との撃ち合いで治安要員5人が負傷したという。SPAは捜査が開始されたと伝えている。(c)AFP