【9月29日 AFP】ボクシング、IBF・WBC世界ウエルター級王座統一戦が28日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズ・センター(Staples Center)で行われ、IBF王者のエロール・スペンス・ジュニア(Errol Spence Jr.、米国)がWBC王者のショーン・ポーター(Shawn Porter、米国)に判定2-1で勝利し、2団体統一に成功した。

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 両選手が試合を通じてパンチを打ち合い、インファイトを繰り広げた一戦は、12回を戦い抜いてもかつてないほど判定が割れる接戦となったが、特に終盤の接近戦で良い動きを見せたスペンスが勝利を飾った。

 11回には強烈な左をヒットさせ、この試合唯一のダウンを奪取した。しかし、ポーターはぐらついて膝と左手をマットについたものの倒れることはなく、すぐに体勢を立て直して「やろう」と宣言。スペンスもそこから畳み掛けることはできなかった。判定はジャッジ2人が116-111でスペンス、1人が115-112でポーターだった。

 スペンスはこれで、戦績を26戦全勝(21KO)としている。次戦についてはマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)との大一番もうわさされていたが、プロモーターのアル・ヘイモン(Al Haymon)氏が期待に水を差すかのように、試合後のリングで次はダニー・ガルシア(Danny Garcia、米国)と対戦することを正式に発表している。(c)AFP