【9月19日 AFP】ボクシング、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)のプロモーターを長年務めてきたボブ・アラム(Bob Arum)氏が、同選手はフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)と再戦できないならば、すぐに競技から引退すべきだとの見解を示した。

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 現在40歳のパッキャオは、7月にキース・サーマン(Keith Thurman、米国)を判定で下し、WBA世界ウエルター級王座を統一したが、現在までに次の対戦相手は決まっていない。

 12月には41歳になるパッキャオについて、これ以上現役を続ければ脳にダメージが残る可能性があると危惧するアラム氏は、ボクシングメディアの「ワールド・ボクシング・ニュース(World Boxing News)」で「彼は並外れた人間だし、本当にナイスガイ。非常に寛容で、人々に喜びを与える存在だ」「でも彼は(もうすぐ)41歳。41歳という年齢ではダメージを受けられない。サーマン戦の時のようなパンチをもらってはいけないんだ」と語った。

「もちろんファイトには勝ったが、ダメージも多かった。ああいったダメージは今後の人生に深刻な影響を及ぼす」

 それでもアラム氏は、パッキャオは2015年に「世紀の一戦」と称されたビッグマッチを戦ったメイウェザーとの再戦を模索すべきだと述べ、「もしメイウェザーと戦えるなら、それをやってから引退」「メイウェザーとやれないなら引退すべきだ。これ以上ボクシングを続けることに価値はない」とコメントした。(c)AFP