【9月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が2017年にロシア外相と当時の駐米ロシア大使に対し、2016年の米大統領選でのロシアの介入については気にしていない、米国も他国に同じことをしているからと話していたと米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が27日に報じた。

 今回初めて報じられたトランプ氏の発言は、2017年5月、ホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)で行われたロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相とセルゲイ・キスリャク(Sergey Kislyak)駐米大使(当時)との会談でのもの。以前の報道では、トランプ氏はこのとき、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に関する機密情報をこの2人に伝えていたとされる。

 匿名で取材に応じた元高官3人の情報によると、トランプ氏は2人に対し、ロシアの干渉は気にしていない、米国も他国に対して同じことをしているからだと話したという。

 会談は、トランプ氏が連邦捜査局(FBI)長官だったジェームズ・コミー(James Comey)氏を解任した翌日に行われ、トランプ氏はロシア側の2人に対し、同長官を解雇したことで「大きな圧力」から解放されたとも語っていた。

 トランプ氏の発言を懸念したホワイトハウスの職員らはその後、この会談の議事録の閲覧を非常に高度なセキュリティー権限を持つ関係者のみに制限していた。(c)AFP