【9月28日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対する弾劾調査で議会から証言を求められていた国務省のカート・ボルカー(Kurt Volker)ウクライナ担当特別代表が27日、辞任した。情報筋が明らかにした。

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 ボルカー氏の辞任はアリゾナ州立大学(Arizona State University)の学生新聞が最初に報じた。ボルカー氏は、同大のマケイン研究所(McCain Institute)の事務局長を務めている。故ジョン・マケイン(John McCain)上院議員にちなんで命名された同研究所は安全保障などを扱っている。

 26日に公開された内部告発者の証言によると、ボルカー氏は複数のウクライナ政府高官と会い、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領に対するトランプ大統領の要望をいかに「進める」か話し合っていたという。

 この告発によると、トランプ氏は7月25日のゼレンスキー氏との電話会談で、2020年の米大統領選に立候補している民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領にとって不利な情報を提供するよう求めたとされている。

 民主党が多数を占めている下院では、複数の委員会がボルカー氏に対し、来月3日に出頭して質問に答えるよう命じていた。(c)AFP