【9月26日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場しているオーストラリア代表のWTBリース・ホッジ(Reece Hodge)は25日、プールDのフィジー戦でのハイタックルで3試合の出場停止処分を科された。これによりワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)は、ウェールズとの次戦をはじめとした1次リーグ残り3試合を同選手抜きで戦うこととなる。

 ホッジはフィジーが11-7でリードしていた前半の終盤、トライのチャンスを迎えていた相手のペゼリ・ヤト(Peceli Yato)の頭に肩でタックルを浴びせ、ヤトは脳振とうを起こして負傷交代。一方、この件で何も処分を受けなかったホッジは、その後に1トライとペナルティーゴール1本を決め、39-21の逆転勝利に貢献した。

 試合後に懲罰委員会に召喚されたホッジは、25日に東京で聞き取りを受けていた。この決定により25歳のホッジは、29日のウェールズ戦、10月5日のウルグアイ戦、そして同11日のジョージア戦に出場できない。

 ワールドラグビー(World Rugby)は、懲罰委員会が「この件をファウル行為だと判断しており、ハイタックルの処分に関する枠組みではレッドカードに相当する」と裁定したと明かした。

 また、ワールドラグビーは今回のタックルは「故意ではなく、後先考えない無謀な」ものではあったが、頭部へのコンタクトは危険度が高いとして処分した。なお、懲罰委員会はホッジの「これまで規律面で模範的だった振る舞い、性格面、聞き取りでの態度を考慮し、出場停止を6試合から3試合にした」という。

 25日にフィジーが格下のウルグアイに27-30で敗れたため、プールDはオーストラリアとウェールズの一騎打ちとなった。プールの上位2チームはホッジの出場が可能となる準々決勝に進む。(c)AFP/Luke PHILLIPS