【9月23日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)プールD、フィジー戦での危険なハイタックルが波紋を呼んでいるオーストラリアのリース・ホッジ(Reece Hodge)が、懲罰委員会へ呼び出されることになった。これについて、チームを率いるマイク・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)はフィジー陣営を批判している。

 ホッジはフィジーが11-7でリードしていた前半の終盤、トライのチャンスを迎えていた相手のペゼリ・ヤト(Peceli Yato)の頭に肩でタックルを浴びせ、ヤトは脳振とうを起こして負傷交代。一方、この件で何も処分を受けなかったホッジは、その後に1トライと1ペナルティーゴールを決め、39-21の逆転勝利に貢献した。

 試合後、フィジーのジョン・マッキー(John McKee)ヘッドコーチ(HC)をはじめとするスタッフは、オーストラリア陣営と話し合いを行った後、選手を呼び出して懲罰委員会の審議にかけるかなどを判断する「サイティング・コミッショナー」にこの件を諮ることを決めた。その結果、コミッショナーはホッジの呼び出しを決め、第三者から成る懲罰委員会の裁定次第では出場停止処分が下る可能性も出てきた。

 こうした状況に対して、チェイカHCは「おそらく最も残念なのはフィジーのことだ」と話し、態度を急に変えたフィジーを批判した。

「試合の後、マッキーやスタッフとは友好的にたくさん話し合ったんだ。マッキーはこちらのコーチ陣とも話をしたが、この件については何も言っていなかった。ところがその後、報告したという連絡が入ったのは、非常に残念だった」

「私としては、本気で怒っているなら私のところへ来て怒ってほしかった。あんなふうに友好的なおしゃべりをして、それからこちらに背を向けて報告するのではなくてね」

「呼び出しを受けたのには驚いた。私自身はタックルに気づきもしなかった」「ゲーム中は見えなかった」 (c)AFP