【9月24日 AFP】韓国の農林畜産食品省は24日、国内で4例目となるアフリカ豚コレラ(ASF)の感染を確認したと発表した。当局はASFに共同して対処するよう北朝鮮に呼び掛けたものの、北朝鮮側はこれに応答していない。

 同省によると、4例目の感染が確認されたのは坡州市(Paju)の農場。最初の感染例も今月17日、北朝鮮との軍事境界線に近い同市で確認されている。以降、同国ではおよそ1万5000頭の豚が殺処分された。

 4例目の確認に先立ち、同国の統一省は、北朝鮮にこの問題で共同で取り組むよう呼び掛けるメッセージを先週送付していたことを明らかにしていた。北朝鮮政府からの返答はまだ得られていないという。

 韓国政府は6月、北朝鮮からASFが侵入する「可能性が非常に高い」と述べ、イノシシと豚が接触するのを予防するために、軍事境界線沿いに柵の設置を命じていた。(c)AFP