【9月23日 AFP】(更新、写真追加)英旅行代理店トーマス・クック・グループ(Thomas Cook Group)が23日、経営破綻した。世界中で旅行者約60万人が足止めされる事態となり、同国政府は第2次世界大戦(World War II)以来最大の帰還措置を講じる必要性に迫られている。

 178年の歴史を持つトーマス・クックは、事業存続のための民間投資を得るのに苦戦していた。 同社によると、破綻により社員2万2000人が失職したという。

 2年前に破綻した英格安航空のモナーク航空(Monarch Airlines)は当時、英政府に対して同航空会社を利用し外国で足止めされた旅行客11万人を本国へ帰すための緊急措置を取るよう求め、航空機の手配で納税者に約6000万ポンド(約80億円)の負担がかかった。これについて英政府は当時、平時としては英国史上最大の本国への帰還措置だとしていた。(c)AFP