【9月23日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は22日、プールAの試合が行われ、アイルランドは27-3でスコットランドに快勝した。試合後のジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)は、準々決勝で対戦する可能性の高い南アフリカを「ヘビー級」の強豪と評し、次戦で当たる日本についても「危険なチーム」と警戒した。

 雨の降る横浜で、アイルランドはライバルのスコットランドに完勝し、史上初のW杯8強に向けて絶好の滑り出しを切った。ボーナスポイントも獲得したことで、チームは初戦を終えてプールA首位。このままいけば、準々決勝では南アフリカとぶつかる可能性が高い。

 その南アフリカについて、シュミットHCは、アイルランドが「ライトヘビー級かミドル級」ならニュージーランドと南アフリカの試合はヘビー級の激突だったと話し、「南アフリカは密集をつくっていたが、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は要所で素晴らしかった」とコメントした。

 次に対戦する日本は、こちらも大会開幕戦のロシアとの試合で快勝を収めている。シュミットHCは、日本戦の後には何人かの選手を休ませる可能性があるが、少なくとも次の試合ではメンバー選考でリスクは犯さないと話している。

「日本は危険なチームで、彼らがリズムをつかんだらこちらも押されるかもしれないから、一歩ずつ進んでいく必要がある」「南アフリカについてあまり多くを語るつもりはないが、日本戦をうまく乗り越えることができたら、後はサモアとロシアなので、その段階で何人か選手をやりくりできればと思っている」

 すでにバックスの主力3人が負傷中のアイルランドは、この試合でもSOジョニー・セクストン(Johnny Sexton)とSHコナー・マレー(Conor Murray)のハーフバック2人が後半早々に交代した。

 シュミットHCは、この2人については心配しておらず、日本戦に間に合うはずだと話している。その一方で、スコットランド戦で脳振とうを起こしたCTBバンディー・アキ(Bundee Aki)とFLピーター・オマホニー(Peter O'Mahony)は、日本戦の出場が不透明になっている。(c)AFP