【9月21日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は21日、プールDの試合が行われ、オーストラリアはフィジーを39-21で退け、白星発進した。オーストラリアはHOトル・ラトゥ (Tolu Latu)が5分間で2トライを挙げるなどして後半に9点差を逆転し、番狂わせを免れた。

 フィジーは2度のW杯優勝を誇るオーストラリアに対し、65年間、17試合連続で勝利なし。この日も札幌ドーム(Sapporo Dome)に詰めかけた3万6482人の観客のうち大半が相手ファンだったが、7人制の五輪金メダリストを複数含み、フィジカルに優れたフィジーは後半4分の時点で21-12とリードに成功した。

 フィジーの力強いランに振り回されたオーストラリアだったが、SHウィル・ゲニア(Will Genia)の投入で試合の流れは一転。フォワードで押し込めるようになると、ラトゥが2トライを挙げる思いがけない活躍を見せ逆転に成功した。

 その後もフィジー出身のバックス、サム・ケレヴィ(Samu Kerevi)とマリカ・コロインベテ(Marika Koroibete)がトライを決め、オーストラリアが逆転勝利を飾った。

 オーストラリアのマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)は「フィジーが非常に危険なチームであることは、試合前からよく分かっていた」「予想していたが、あそこまでビハインドになるとは思っていなかった」と話した。

「少しミスもあって相手に隙を与えてしまったが、自分たちで仕切り直すことができた。基本に立ち返って勝利を飾ることができた」 (c)AFP