【9月21日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)のプールAで22日に対戦を控えるアイルランドとスコットランドが20日、先発メンバーを発表した。

 世界ランク1位のアイルランドはバックス陣に負傷者が続出しており、ジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)は、両者合わせて170キャップ以上となるFBロブ・カーニー(Rob Kearney)とWTBキース・アールズ(Keith Earls)が、体調を万全にするためには時間切れになったと語った。また、CTBロビー・ヘンショウ(Robbie Henshaw)やSOジョーイ・カーベリー(Joey Carbery)はベンチ入りすらできていない。

 レギュラーのSOジョニー・セクストン(Johnny Sexton)とSHコナー・マレー(Conor Murray)以外では、FBジョーダン・ラーマー(Jordan Larmour)、WTBアンドリュー・コンウェイ(Andrew Conway)、WTBジェイコブ・ストックデール(Jacob Stockdale)、CTBギャリー・リングローズ(Garry Ringrose)、CTBバンディー・アキ(Bundee Aki)が先発バックス陣を形成する。

 シュミットHCは新たな顔ぶれのバックラインについて「(選手たちは)印象付けたいと、強く、強く思っている。そのチャンスが来た」「全体的に見て、先発の15人とベンチメンバーについては満足している」とコメントした。

 一方でスコットランドのグレガー・タウンセンド(Gregor Townsend)ヘッドコーチ(HC)は、経験豊富なメンバーを選出し、スチュアート・ホッグ(Stuart Hogg)とフィン・ラッセル(Finn Russell)がチームをけん引することになる。

 スコットランドのバックス陣は、SHグレイグ・レイドロー(Greig Laidlaw)やWTBトミー・シーモア(Tommy Seymour)といったブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)入りの経験を持つ選手が並び、けが人に苦しんでいるケルトのライバルから白星を挙げるチャンスがあるとみている。

 総キャップ数630という先発メンバーについてタウンセンドHCは「スコットランドのために主要大会でともに戦ってきた多くの経験がチームにはあり、ベンチはここぞというときに違いを生み出すことができる」とコメントした。

 プールA注目の一戦は、どちらがこの組で首位を勝ち取るかを決めるような試合となるが、開催国の日本も番狂わせを狙っている。

 タウンセンドHCは「相手のことはよく分かっているし、チーム全体が持っている強さについてもしっかり把握している。勝つために必要なのはベストなパフォーマンスだけ」と続けた。(c)AFP