【9月18日 AFP】サウジアラビアの石油施設が先週末、攻撃を受けた問題で、米当局者は17日、AFPに対し、攻撃はイラン領土から実施され、巡航ミサイルが用いられたと米国が断定したことを明らかにした。

 匿名で取材に応じた当局者によると、米国は攻撃に関する証拠を収集しており、来週の国連総会(UN General Assembly)で欧州の同盟国を中心とした国際社会に対して提示する予定。当局者は、ミサイルがイランの領土から発射されたことを米政府が確信しているかとの問いに「している」と答えた。

 当局者はまた、米情報機関にはミサイルの発射地を特定する能力があるとも述べたが、発射されたミサイルの数については「その類いの詳細には触れたくない」としてコメントを控えた。

 14日に起きた攻撃では、サウジ東部のアブカイク(Abqaiq)にある世界最大規模の石油処理施設とクライス(Khurais)の油田が被害を受け、世界の石油市場に混乱が生じている。

 攻撃に関し、イエメンの親イラン派反政府武装組織フーシ派(Huthi)が犯行声明を出したが、サウジアラビアはイランを非難。米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領も「大半の人にとってイランだったように見えることは確かだ」と述べている。(c)AFP