【9月18日 CNS】「今日は妻と4歳の息子と一緒にマラソンに参加しました。わが家にとって忘れられない楽しい思い出になりましたよ」。14日に中国・青海省(Qinghai)海東市(Haidong)化隆県(Hualong)で行われた「農信杯・2019黄河沿岸マラソン」に西安(Xi'an)から参加した劉楽(Liu Le)さんは、ゴール後に興奮ぎみに話した。

 海東市は2000年以上前に栄えた「河湟文化」発祥の地で、黄河(Yellow River)上流にある。今回のマラソン大会のテーマは「海東に駆ける 黄河で決戦」で、参加者は5200人に上った。フルマラソンと5キロのミニマラソンの2種目があり、フルマラソンのコースの平均海抜は2000メートル近く。黄河流域で最も海抜が高く、チベット高原で行われる唯一のフルマラソンだ。

 劉さんは「マラソンは健康づくりの手段だけではなく、わが家では重要なコミュニケーションの場にもなっています。息子が3歳のとき、私たちは息子と一緒に大会に参加し始めました」と話す。

 劉さんのように、家族で参加するランナーは他にもいる。3人の子どもを連れて参加した馬生録(Ma Shenglu)さんは「マラソンを通じて、子どもたちが人生に積極的な姿勢を培うことができればと考えています」と話した。

 当日の気温は約12度。風は穏やかで、大会中に高山病などで不調を訴える参加者はいなかった。高原の景色を眺めながら、ランナーたちは黄河のほとりのランニングコースを走り抜けた。

 大会は、男子の部は中国の尹順金(Yin Shunjin)選手、女子の部はケニアのムリキジャ・ニュータンジル(Muriukija Newanjiru)選手が優勝した。

 海東市の李青川(Li Qingchuan)副市長は「多くの人に大会に参加してもらい、海東で河湟文化の魅力を感じとってほしい」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News