【9月18日 CNS】「若い頃は貧しくて、結婚した時に1枚の写真しか撮れなかった。ずっと残念に思っていましたが、今回の青海湖(Qinghai Lake)での合同結婚式で願いをかなえます」。今年56歳の汪有禄(Wang Youlu)さんは声を弾ませていた。「今日の結婚式に出席するカップルは、みんな『新郎新婦』ですよ」

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「シルクロードで夢を探す 聖なる湖で一生、手をつなごう」と題した合同結婚式が13日、中国・青海省(Qinghai)の青海湖二郎剣(Erlangjian)景区で行われた。新婚をはじめ金婚式、銀婚式、結婚記念日を祝う夫婦の計33組が参加した。

 合同結婚式にはキャンピングカーや馬車、クルーズ船が用意され、青海湖のロマンチックな雰囲気を満喫。新郎による自転車隊が新婦を迎え、青海湖に向かって誓いを立てる儀式をした。

 式を主催した青海湖景区保護管理局の観光管理担当の陳徳輝(Chen Dehui)さんは「シンプル、斬新、ユニーク、ロマンチック」をコンセプトとして、現代の結婚式に「自然との調和」を融合させたと強調する。豪華な施設でカップルが1組ずつ結婚式を行うのと対照的に、自然の中で行う合同結婚式は質素で環境に優しく、この新しいスタイルの結婚式を広めたいと話している。

 13日は中国の家庭がだんらんを過ごす「中秋節(Mid-Autumn Festival)」の日。美しい青海湖でロマンチックな合同結婚式に参加することで、夫婦たちは幸せな思いを共有した。四川省(Sichuan)から訪れた22歳の女性観光客は「私も将来、青海湖で結婚式を挙げたい」と話していた。(c)CNS/JCM/AFPBB News