立ち入り禁止区域で自撮りに夢中、チェルノブイリに観光客急増
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■「セクシー」写真が炎上
ブラジル出身の男性(27)は、チェルノブイリの原発事故についてはよく知らなかったが、ドラマを見てもっと知りたくなりウクライナまで来たと語った。この男性は友人に、原発と一緒の写真を撮ってもらっていた。「ここで何が起きたかを理解して学ぼうという目的で訪れるのであれば、いいことだと思う」「歴史的な出来事だから」
観光客は年々着実に増えており、昨年チェルノブイリを訪れたのは7万2000人に上る。ツアーの主催者団体によれば、今年は10万人に増加する見込みだ。
一方で、今夏にドラマが放映された直後には、現地で撮影された写真がソーシャルメディアで拡散されて炎上する事態も起きた。拡散されたのは、当時5万人近くが住んでいたものの原発事故後に立ち入り禁止とされゴーストタウンとなったチェルノブイリ近郊プリピャチ(Pripyat)で撮影された「セクシー」写真やはしゃいでいる写真だ。
ドラマのプロデューサー兼脚本家のクレイグ・メイジン(Craig Mazin)氏はツイッター(Twitter)で、「写真が出回っているのを見た」「もし訪れるなら、そこは恐ろしい悲劇が起きた場所だということを思い起こしてほしい。苦しみ、犠牲を払った人たち全員に敬意を払ってほしい」と苦言を呈した。