【9月15日 AFP】ボクシング、世界ヘビー級12回戦が14日、米ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われ、タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)はまぶたをカットして大出血しながらも、オット・ワリン(Otto Wallin、スウェーデン)に3-0(116-112、117-111、118-110)の大差で判定勝ちを収めた。

 フューリーは3回に左フックをもらって右目の上を深く切り、残りのラウンドは流血する中で半分見えない状態でのファイトを余儀なくされた。それでもそこから巻き返すと、9ラウンド目で主導権を奪った。

 試合前には圧倒的不利とみられていたワリンはTKO勝ちする可能性もあったが、フューリーは昨年12月に行われたWBC王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)戦の時のように逆境で強さを証明し、無敗を維持した。

 これで戦績を29勝(20KO)0敗としたフューリーは「序盤にもらったパンチで試合が完全に別物になってしまった」「ほとんど見えていなかった」「ハートと決意がすべて。もし続行できるならやるだけだ」とコメント。試合後には治療を受けるため病院へ運ばれた。(c)AFP