【9月15日 AFP】19-20スペイン1部リーグは14日、第4節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の2得点などでレバンテ(Levante)に3-2で勝利し、後半途中から出場したエデン・アザール(Eden Hazard)のデビューに花を添えた。

 雨の本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で、レアルは25分、31分と6分間でベンゼマが2得点をマークすると、さらにカゼミーロ(Casemiro)のゴールで前半を3-0で折り返した。

 しかし2連勝と好調のレバンテは、後半にボルハ・マジョラル(Borja Mayoral)とゴンサロ・メレロ(Gonzalo Melero)が得点を記録して追いすがった。

 2試合引き分けが続いていたレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「後半はより難しい展開となったが、全体的な感触はポジティブだった」とコメントしている。「勝ち点3を得ることができたし、前半のパフォーマンス、ゴール、そして献身性は素晴らしかった。あとは90分間フルで集中し続けるだけだ」

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から1億ユーロ(約120億円)の移籍金で加入したアザールは、太ももの負傷でレアルでのスタートにつまずいていたが、60分から途中出場でデビュー。これにより、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)初戦に先発する可能性が出てきた。

 ジダン監督はアザールについて、「うれしく思う。彼はわれわれに良い影響をもたらすだろう。たった4回しかチームと練習していないので、まだ準備は整っていない。だが選手全員が万全で、チームとしてリズムがある時は、相手にダメージを与えることができる」と話した。

 前節に退場処分を受けてこの日の試合を欠場したギャレス・ベイル(Gareth Bale)もPSG戦に出場可能となるが、レアルは出場停止のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)を欠くこととなる。

 アウェーでレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に0-2で敗れ今季初黒星を喫したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、首位を守ったものの2位レアルとのポイント差は1に縮まった。

 一方、16歳のアンス・ファティ(Ansu Fati)がまたしても輝きを放ったFCバルセロナ(FC Barcelona)は、マルセリーノ・ガルシア・トラル(Marcelino Garcia Toral)氏を解任し、レアルでアシスタントコーチを務めたアルベルト・セラーデス(Albert Celades)氏を新監督に迎えたバレンシア(Valencia CF)を5-2で粉砕した。

 ギニアビサウ出身のファティは、この日もスタンド観戦となった離脱中のリオネル・メッシ(Lionel Messi)に代わり喝采を浴びた。

 オサスナ(CA Osasuna)との前節で、途中出場からリーグ史上3番目の若さでゴールを決めたファティは、2分に2試合連続となる得点を記録すると、7分にはフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)のゴールをアシスト。60分に途中交代すると、カンプ・ノウ(Camp Nou)ではスタンディングオベーションが巻き起こった。

 バルセロナを指揮するエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「ファーストタッチでの得点は普通ではない」とファティを称賛した。「バルサの選手であることに慣れるのは誰でも苦労する。若い選手であればなおさらだ。しかし彼はバランスのとれた少年で、冷静さに感心させられている」

 その後ケヴィン・ガメイロ(Kevin Gameiro)に1点を返されたバルセロナだったが、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)のゴールで突き放すと、さらに復帰を果たしたルイス・スアレス(Luis Suarez)の2得点で合計5点を奪い、後半アディショナルタイムにマキシ・ゴメス(Max Gomez)に2点目を許しながらも快勝を収めた。(c)AFP