【9月15日 AFP】19-20フランス・リーグ1は14日、第5節が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は今季初出場を果たしたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のゴールでストラスブール(RC Strasbourg)に1-0で勝利した。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)復帰が失敗に終わり、一大移籍劇に幕が下りたネイマールは、本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)の観客からブーイングとやじを浴びながらも後半アディショナルタイムに決勝点を挙げ、試合後には前に進むべき時だと話した。

 ネイマールに対するファンの敵意以外、特筆すべきところがないようにみえた試合は、両チームスコアレスで迎えた後半アディショナルタイム2分、アブドゥ・ディアロ(Abdou Diallo)のクロスにネイマールがオーバーヘッドキックで合わせると、ボールはポストに当たってゴールに吸い込まれ、これが決勝点となった。

 鮮烈なゴールでネイマールが2億2200万ユーロ(約265億円)の価値を改めて証明したPSGは、これでレンヌ(Stade Rennes FC)と勝ち点2差の単独首位に立った。

 ネイマールは試合後「はっきりさせておきたいが、ファンやPSGというクラブに敵対する気はない。僕がここを出たがっていたのは誰もが知っているし、詳しいことを話すつもりはない」「ページをめくるべき時だ。今の僕はPSGの選手だし、これからもピッチで全力を尽くす」とコメントした。

 PSGでは5月を最後に出場がなく、去就が不透明だったことから、今季も開幕から4試合欠場が続いていたネイマールは、フランスで3シーズン目を迎えることを受け入れたため、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督から先発出場の機会を与えられたが、試合前の選手紹介ではファンから大きなやじを浴び、ボールを持った際にも頻繁に口笛を吹かれた。

 ネイマールは「僕が全員からブーイングされるのは初めてじゃない」「ブラジル時代もアウェーではよくブーイングされたし、大会の決勝でも、このフランスでもアウェーではブーイングされた」と話し、こう続けた。

「悲しいけど、これからは僕にとって全試合がアウェーゲームになるだろうね」 (c)AFP/Andy SCOTT