【9月15日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは14日、第5節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は昇格組のノリッジ・シティ(Norwich City)に2-3でまさかの今季初黒星を喫し、リーグ戦では1月以来の敗戦となった。一方、首位リバプール(Liverpool FC)はニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)を3-1で下し、シティとの勝ち点差を5に広げている。

 膝に重傷を負ったアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)が不在のシティは、敵地キャロウ・ロード(Carrow Road)で守備の穴を露呈した。不安を抱えるセットプレーでケニー・マクリーン(Kenny McLean)にヘディングで先制を許すと、さらにテーム・プッキ(Teemu Pukki)のお膳立てからトッド・キャントウェル(Todd Cantwell)に追加点を許し、開始28分で0-2とされた。

 その後落ち着きを取り戻したシティは、前半終了間際にベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)のクロスにセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が頭で合わせてゴールを決め、逆襲への足掛かりをつかんだ。

 しかし、後半開始直後にCBのジョン・ストーンズ(John Stones)とニコラス・オタメンディ(Nicolas Otamendi)が3点目を献上。ラポルテが最低でも来年1月まで離脱する中で、ディフェンスの立て直しが急務となっている。

 シティはオタメンディがペナルティーエリアの外でエミリアーノ・ブエンディア(Emiliano Buendia)にボールを奪われると、最後はプッキに3点目を奪われた。終盤に巻き返したシティは、88分にロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)が移籍後初得点をマークしたものの手遅れだった。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「自分たちがどんなチームか分かっているし、これまでやってきたこと、これから再びやろうとしていることは頭にある。選手たちを愛している。彼らと一緒にいられるのは喜びであり誇りだ」と強調した。「これはレベルの高いチャレンジなんだ。すべての試合で勝つことを期待してはいけない」

 一方のリバプールも、この日は立ち上がりに先制を許した。イェトロ・ビレムス(Jetro Willems)に豪快なシュートを決められたリバプールは、本拠地アンフィールド(Anfield)では3月以来の追う展開となった。

 サディオ・マネ(Sadio Mane)がゴール上隅にシュートを突き刺して反撃ののろしを上げたリバプールだったが、真の意味で流れを変えたのは負傷したディボック・オリジ(Divock Origi)に代わって出場したロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)だった。

 40分にフィルミーノが出したスルーパスは相手GKマルティン・ドゥブラウカ(Martin Dubravka)に弾かれたものの、そのこぼれ球を拾ったマネが2点目をマーク。さらにフィルミーノは72分、見事なフリックでモハメド・サラー(Mohamed Salah)のゴールをアシストした。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「チームがようやく試合に入れた25分を過ぎてから楽しくなってきた」とコメント。「後半は1点しか取れなかったが、とてもいいサッカーができていて満足している」

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はクリスタルパレス(Crystal Palace)に4-0、チェルシー(Chelsea)はウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に5-2で快勝。マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は1-0でレスター・シティ(Leicester City)に辛くも勝利し、4試合ぶりの白星を収めた。

 5節を終え、ユナイテッド、チェルシー、トッテナム、レスターが勝ち点8で並んでいる。(c)AFP/Kieran CANNING