【9月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、ウェストハム(West Ham)のMFデクラン・ライス(Declan Rice)が、2月にアイルランドからイングランドに代表変更したことで、自身と家族が脅迫を受けたと明かした。

 ライスはアイルランドのA代表として親善試合で合計3キャップを記録していたが、今年初めに出身国であるイングランドの代表選手としてプレーすることを選択。アイルランド代表では計4世代でプレー経験があった20歳の決断は物議を醸したが、瞬く間にギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督が率いるイングランド代表で重要な選手となった。

 イングランドが4-0で勝利した7日のブルガリア戦でライスは同代表4キャップ目を記録したが、アイルランドの一部ファンは同選手の決断を快く受け止めておらず、ネット上で過激な嫌がらせを引き起こした。

 ライスは英ITVニュース(ITV News)とのインタビューで、ソーシャルメディアでの攻撃に関して聞かれると、「そうだね、いくつか悪質な書き込みがあった」「家まで来ると言う人もいた…。オンラインでね。いくつか詳しく話せることもあるけど、その必要はない。家族や僕自身に対する脅迫といったところだ」と答えた。

「彼らのプロフィルをクリックすると、それは架空の人物だったりするから、本当かうそか分からない」「だけど今考えてみると、本気で恐ろしいと感じたことは一度もないんだ。だって、このことに関してファンは常に嫌がらせとかをしてくるから」

「そういうことがあったら、笑ってこう考えるんだ。『いいさ、分かったよ。そのつもりならやってみるがいい』とね」

 祖父母がアイルランド・コーク(Cork)出身のライスは、自分よりも家族への嫌がらせの方がつらかったと認め、「きつかった。嫌がらせについては、母や父に対するものの方がこたえた」と語った。

「両親は誰よりも僕のことを心配してくれた」「僕はいつも強気だけど、末っ子だから、母はいつも心配していた。それ以外のことは特に気にしていない。とにかく、サッカーに集中しようと努力している」 (c)AFP