【9月12日 AFP】米大リーグ(MLB)、ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)のジョナサン・ビアー(Jonathan Villar)が11日、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)戦で本塁打を放ち、今季のMLBで生まれた通算本塁打数は史上最多の6106本となった。

 ビアーが7回裏にケーレブ・ファーガソン(Caleb Ferguson)から打った大きな3点本塁打は、2017年の年間6105本という最多記録を更新する一発となった。

 MLBにおいて年間6000本塁打を上回ったのはこの2度だけで、それより前の最多記録は2000年の5693本だった。

 この新記録が本塁打連発の今季中に生まれることは疑う余地もなかったが、それが1シーズンにおけるワーストの被本塁打数を更新したオリオールズの選手によって達成されたというのはやや皮肉なことだった。

 オリオールズはこの試合でもドジャースに本塁打を許し、これで今シーズンの被本塁打数は280本になった。

 しかし、勝利を手にし新たな記録を樹立したことで、オリオールズとビアーは難癖を付けることはしなかった。

 米野球殿堂に収蔵される記念のバットを回収されたビアーは「信じられない」「今夜は眠れなさそうだ」とコメントした。

 ビアーが本塁打を放つ約16分前には、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のマーカス・セミエン(Marcus Semien)がヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のホセ・ウルキディ(Jose Urquidy)から第28号を打ち、シーズン通算本塁打数は17年の記録に並んでいた。

 今季のレギュラーシーズンはあと18日残っており、この記録はさらに伸びるとみられている。

 MLB全体で見ると今季は毎月1000本以上の本塁打が生まれており、5月の1136本がMLBの月間最多記録となっていたが、その後6月に1142本が、8月に1228本が生まれたため記録は更新された。

 ビアーの第21号で5-2とリードしたオリオールズは、その後7-3で勝利している。(c)AFP