【9月10日 AFP】ラグビーニュージーランド代表が9日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けて来日した。

 9日未明に関東地方で猛威を振るった台風による混乱で、ベースキャンプへの到着が2時間遅れるなど問題が生じたが、選手たちはホテルの外でサインを求める数百人のファンに迎えられた。その歓迎ぶりには、疲れ果てた選手も明らかに心を揺さぶられた様子で、主将のキーラン・リード(Kieran Read)は、「とにかく胸を打たれた。心の底から感動した」と話していた。

 ライバルのイングランドも台風の影響を受けて成田空港(Narita Airport)で5時間ほど足止めされた一方で、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)は同様のトラブルを避けるためにフライトを丸一日遅らせた。

 優勝候補としてW杯史上初の3連覇を目指すオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)だが、目の前にはイングランド、アイルランド、ウェールズ、そして横浜で行われる21日の初戦で激突する南アフリカとの争いが待ち受けている。

 チームのキャンプ地である千葉県柏市のホテルで記者会見に臨んだスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、「常に勝つことを期待されている。それに尻込みするのか立ち向かうのか2択を迫られる」とすると、「われわれは何よりも勝つためにここに来た。しかし同時に楽しみたいとも思っている」「誰も成し遂げていないことへの挑戦にわくわくしている。今大会でそれができるのは、われわれだけだ」と述べた。

「これはめったにないチャレンジ。そのことを心から受け入れ、楽しめれば、それに伴うすべての重圧に対処しやすくなるだろう」 (c)AFP