【9月9日 AFP】19F1第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2019)は8日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がポールトゥウィンで2連勝を飾った。

 ルクレールはレースを通じて続いたメルセデスAMG(Mercedes AMG)勢の攻勢をしのぎ、フェラーリに2010年以来となる母国GP優勝をもたらした。フェラーリとしては、チーム創設90年目の節目のシーズンに、90回目のイタリアGPで優勝を手に入れたかたちとなった。

 前週のベルギーGP(Belgian Grand Prix 2019)に続く連勝を果たし、15万人を超えるとみられるフェラーリファンの大軍団が歓喜に沸く中で、自身も喜びを爆発させたルクレールは、力を出し切った様子で「フェラーリでどれか一つグランプリを勝たなくちゃならないとしたら、イタリアGPだと思っていた」とコメントした。

「初勝利を手にここへ乗り込んで、ファンの前ですぐに2勝目を飾れたなんて信じられない」「言葉では表現できない。こんなことは想像もしていなかったし、夢にも思わなかった。こうやって表彰台に上がることができて、思い描いていたどんなキャリア、レース人生をも上回る結果だ」

 ルクレールと僅差の2位にメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、3位はこちらもメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)だった。

 ハミルトンも終盤まで優勝争いに加わっていたが、タイヤをすり減らしたことでそこから後退した。チームに謝罪し、タイヤが「限界を超えた」と話したハミルトンだが、それでも年間順位では、チームメートのボッタスに63ポイント差と十分なリードをつけて首位を守っている。

 ルクレールのチームメートであるセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)はスピンを喫し、さらにコースへの復帰の仕方が危険だったことに対してペナルティーも科され、13位に終わる残念な決勝になった。

 ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)とニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)のルノー(Renault)勢が4位と5位に入り、レッドブル(Red Bull)に昇格したアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が6位。レーシングポイント(Racing Point)のセルジオ・ペレス(Sergio Perez)をはさみ、19番手からスタートしたレッドブルのもう1台、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が8位に入った。

 地元イタリアの星、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)が9位に入り、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が10位に食い込んでルーキーシーズンの健闘を続けている。(c)AFP