【9月7日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は6日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でプレーするネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、今夏の移籍市場で何としても古巣の本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)に戻るために「あらゆる手を尽くした」ものの、クラブがPSGの要求を「満たせなかった」と明かした。

 これまで長い間にわたり移籍話が飛び交っていたネイマールは今週、2017年に世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約270億円)をバルセロナに支払ったPSGに残留することが決まった。

 バルトメウ会長はクラブ公式チャンネルのバルサTV(Barca TV)で、「ネイマールがあらゆる手を尽くしたのは、彼がそれを望んでいたからだ」とすると、「今は別の戦略、計画を進めており、今季はPSGでプレーすることになると思う」と述べた。

 仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)は、ネイマールが自腹で2000万ユーロ(約24億円)を支払ってバルセロナに復帰する決意だったと伝えていたが、同クラブは27歳のストライカーをPSGの悪夢から救い出すことができなかった。

 ネイマールと釣り合いを持たせるために、バルセロナはイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)とウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)を含めた選手数人を提示したと報じられたが、バルトメウ会長はそのことについては否定した。

「バルサはすでに補強計画を決めていた。しかし、ネイマールとの契約の機会は、移籍市場の中で浮上したことだ」「彼との契約は想定外で、計画されたことではなかった」「バルサは決して選手を提示したりしない。交渉で選手を求めてきたのはPSG側だ」「PSGの要求には応じられなかったので、契約は成立しなかった」 (c)AFP