【9月7日 AFP】英上院は6日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)延期をボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相に強いる法案を可決した。前倒し総選挙の実施に向けた取り組みが難航しているジョンソン首相にとって新たな打撃となった。

 法案は、ジョンソン氏が来月にEUと離脱協定に合意できなかった場合、10月31日に予定されているブレグジットの延期を求めるもの。新法として成立するには、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)から正式な承認を得る必要がある。

 ジョンソン首相は、ブレグジットの延期を要請するなら「のたれ死に」した方がましだと宣言。合意の有無にかかわらずEU離脱を実行する自身の計画に対する信任を得るため、総選挙の前倒し実施を目指している。

 英議会は9日、10月15日の総選挙実施を求めるジョンソン首相の要請について2度目の採決を行う予定だが、野党は再び否決する見通しだ。(c)AFP