【9月6日 AFP】米国のデイビッド・シェンカー(David Schenker)国務次官補(近東問題担当)は5日、イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織フーシ派(Huthi)と、内戦終結に向けた協議を行ったと明らかにした。イランが支援するフーシ派に米政権が接触するのは、2015年6月にバラク・オバマ(Barack Obama)前政権がフーシ派指導者らと短い協議を行い、国連(UN)主導の和平協議に参加するよう促して以来、4年超ぶり。

 今回の協議は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権とフーシ派による直接的な対話の道を開いた。その一方でフーシ派は、米国と反フーシ派で同盟関係にある隣国サウジアラビアに対し、ミサイルとドローンを使った攻撃を激化させている。

 サウジアラビア首都リヤド郊外の空軍基地を訪問したシェンカー氏は記者団に対し、協議の詳細については明らかにしなかった。

 AFPの取材に応じたフーシ派幹部のハミド・アセム(Hamid Assem)氏は、米政権との協議が行われたことについて肯定も否定も差し控えた。(c)AFP/Anuj Chopra