【9月6日 AFP】FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)は5日、1次リーグの試合が行われ、グループEの日本はスター選手不在の米国に45-98で完敗した。

 また、ギリシャは昨季の米プロバスケットボール(NBA)レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)のヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)の活躍により、103-97でニュージーランドを下し2次リーグ進出を決めた。2次リーグ初戦でギリシャは米国と対戦する。

 ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)でプレーする24歳のアデトクンポ擁するギリシャは、初戦でモンテネグロに勝利したものの、第2戦でブラジルに競り負けたため、1次リーグ突破のためには勝利が条件だった。

 ギリシャがニュージーランドに勝利したため、オセアニアからはオーストラリアの2020年東京五輪出場が決まった。同国は、開催国枠の日本を除いて五輪出場決定第1号となった。

 ギリシャを率いるサナシス・スカートパウロス(Thanasis Skourtopoulos)ヘッドコーチ(HC)は、アデトクンポは万全の態勢で米国戦に臨むと話す。「聞いてほしい、ギリシャの状況は少し複雑だ。間違いなく彼はチームのスーパースターで、全員が彼が何ができるか知っている。別の観点では、われわれは彼の健康を守る必要があるので、彼のプレー時間に配慮しなければならない」

「米国との次戦は彼にとってよりやりやすい試合になる。相手のメンタリティーやプレースタイルを知っているからね。プレー時間を増やすタイミングだしフル出場も可能だ」

 ギリシャが所属する2次リーグのグループには、米国の他にブラジル、チェコが同居する。

 米国のグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)HCはアデトクンポを警戒している。

 サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)の名将ポポビッチHCは、「ヤニスはとても特別な存在だ。選手は国のためにプレーするときにスーパーヒーローになるものだ」とコメントしている。(c)AFP