【9月4日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)は3日、オランダの首都アムステルダムで、持続可能な観光をテーマにした新たなプロジェクトを発表した。ただ王子は数週間前に、家族との休暇でプライベートジェットを繰り返し利用しているとして批判を受けていた。

 この「トラバリスト(Travalyst)」プロジェクトは、ブッキング・ドットコム(Booking.com)やトリップアドバイザー(TripAdvisor)といった旅行関連会社などと協力し、観光事業をより環境に優しいものにすることを目指す取り組み。

 発表によると、同プロジェクトを通して、観光業界により持続可能性の高い事業慣行と消費者の選択肢につながる提案をしていく考えだという。

 具体的には「地元住民を支え、野生生物を保護し、気候変動と環境破壊に立ち向かい、観光公害を緩和する」ことなどを掲げており、詳細は追って発表されるという。

 ヘンリー王子は今夏、米国出身のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)と5月に生まれたばかりの長男アーチー(Archie)ちゃんを伴い、プライベートジェットを複数回使用したとして、メディアで批判を受けた。

 一度は、フランスのニース(Nice)にある英スター歌手エルトン・ジョン(Elton John)さんの自宅を訪ねたとされる。

 王子は同日これにも言及し、「私は今までの人生の99パーセントは民間機で世界を旅してきた。時折、家族の安全確保が求められる例外的な事情で、必要性が生じることがある。本当にそういう単純な理由だ」と説明した。

 これまで気候変動対策に積極的な姿勢を示してきたヘンリー王子だけに、今夏の夫妻の移動方法は議論を呼んでいた。(c)AFP