【9月4日 AFP】米ポップ界のスター、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)さんが、米ファストファッション大手フォーエバー21(Forever 21)に商標権を侵害されたとして、同社に1000万ドル(約10億6000万円)の損害賠償を求める訴訟を提起した。

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 グランデさん側は、フォーエバー21とそのコスメ事業「ライリー・ローズ(Riley Rose)」が昨年末から、「セブン・リングス(7 Rings)」などのグランデさんのミュージックビデオ(MV)に類似した印象を与えるキャンペーンをオンライン上で実施したと主張している。

 ロサンゼルス連邦地方裁判所に2日に提出された訴状は、このキャンペーンは消費者を欺き、グランデさんがフォーエバー21の若者向け製品を宣伝していると信じ込ませることを狙ったものだと主張。

「グランデさんはソーシャルメディアへの1回の投稿でさえ、数十万ドル(数千万円)を集めることができる。長期の宣伝契約ともなれば、数百万ドル(数億円)の料金が求められる」と続けた。

 グランデさんは、写真・動画共有サービス「インスタグラム(Instagram)」で1億6300万人のフォロワーを有し、インスタグラムで最もフォローされる女性となっている。

 訴状が指摘したフォーエバー21のインスタグラムアカウントの画像には、グランデさんが「セブン・リングス」のMVで着用したものに似た、紫の迷彩柄の衣服やピンクのヘッドバンド、ブーツを身に着けたモデルが写っていた。一連の画像は、同社アカウントから削除されたとみられている。

 フォーエバー21側は、商標権侵害の疑惑を否定。「(グランデさんの)ライセンス会社と過去2年間連携してきた」と主張し、「互いに合意できる解決策を見つけ、今後も一緒に仕事を続けられることを期待している」との声明を出した。

 米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)は先週、フォーエバー21が破産申請を準備していると報じていた。(c)AFP