【9月3日 AFP】陸上男子短距離のウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk、南アフリカ)が、ラグビー中に被ったけがからの回復が思わしくないため、今月開幕する第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)を欠場することになった。

 2015年と2017年の世界陸上で400メートル連覇を成し遂げたバンニーキルクは、南アフリカとニュージーランドによるラグビーのテストマッチ前に行われたタッチラグビーの試合で膝を負傷。

 27歳のバンニーキルクは2月、ブルームフォンテーン(Bloemfontein)での国内選手権に向けて復帰を果たしたが、寒さがけがからの回復に影響を与えるはずだとして同大会を欠場した。

 世界選手権の欠場について、バンニーキルクは「急いだり自分自身にプレッシャーをかけたり」したくなかったと明かした。

「今の状態をとてもうれしく思っており、安心している。私は医師の忠告を尊重し、自分の体を大切に扱っている。自分の体に耳を傾け、そこから考えることが重要」

 バンニーキルクはけがをしてから国際大会に出場していなかったが、前回王者であるため今大会の出場資格を持っていた。

 世界陸上で二つの金メダルを獲得したバンニーキルクは、2016年に行われたリオデジャネイロ五輪の400メートルでも優勝を果たし、世界記録となる43.03秒をマークした。

 今年の世界陸上は9月27日から10月6日まで行われる。(c)AFP