【8月31日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、オーストラリアのアレックス・デミノー(Alex De Minaur)が6-2、6-4、2-6、6-3で大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)を破り、4回戦へ駒を進めた。

 20歳のデミノーは、「ここが自分のありたい場所」と四大大会(グランドスラム)初の16強入りを喜んだ。2014年大会ファイナリストの錦織を下し、12度目の挑戦で初めてトップ10の選手から勝利したデミノーは、4回戦でグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦する。

 前回大会3回戦でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に5セットマッチの末に敗れた苦しみから解放されたデミノーは、次戦で勝利すればロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と準々決勝で対戦する可能性がある。

 錦織の反撃を封じたデミノーは、「前回はチリッチとスリリングな試合をした。去年も2セットアップだった。ついに勝利することができてうれしい」とコメントした。「去年の試合は自分としては少しショックだった。とても傷ついたが、その敗戦からたくさんのことを学んだ。そうやって自分のレベルを知るんだ」

「以前にもこうした状況を経験している。ここが自分のありたい場所。自分のテニスにふさわしい場所」「こういった選手を押しのけていきたい。グランドスラムの2週目に向かって突き進み、そこにいられるようにしたい」

 現在世界ランク38位のデミノーは今季、地元のシドニー国際(2019 Sydney International)でツアー初優勝を果たして幸先の良いスタートを切ると、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)では準優勝したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れたものの3回戦まで進んだ。

 その後は鼠径(そけい)部のけがに悩まされ、勝利のない期間が約3か月続いたが、先月のアトランタ・オープン(BB&T Atlanta Open 2019)ではキャリア2勝目を挙げて復活を印象付けていた。(c)AFP/Martyn WOOD