【8月30日 AFP】(更新)英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)期限直前の10月半ばまで議会を閉会すると宣言したことを受けて、反対派がスコットランドの裁判所に起こした閉会阻止を求める訴えについて、同裁判所の判事は30日、これを却下した。ただ同様の訴えは、他の裁判所にも出されている。

 閉会の一時差し止めの是非を審理していたレイモンド・ドハティ(Raymond Doherty)判事は、反対派の訴えをいったん退け、本格審理を来月6日に行うと発表した。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II)は、来月中旬から10月13日までの議会閉会を既に承認している。14日に議会が再開されてからEU離脱期限の31日まで、約2週間しかない。

 議会閉会の阻止を求める訴えは、ベルファスト(Belfast)とロンドンの裁判所にも出されており、EU残留を強く支持してきたジョン・メージャー(John Major)元首相も、ロンドンでの訴訟に加わる意向を示している。

 ジョンソン氏は、EUとの合意の有無にかかわらず離脱すると断言している。同氏による議会閉会には、議員らが自身の動きを阻止する時間を制限する意図があると広く受け止められている。(c)AFP/Robin MILLARD