【9月10日 CNS】国際連合(UN)の郵便組織である国際連合郵便(United Nations Postal Administration)は7月に「世界の長寿都市」をテーマにした切手を発行し、中国からは広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)賀州市(Hezhou)が選ばれ、地元の105歳の女性が切手に登場した。

 賀州市は、市内全域が「中国長寿の街」に指定されている国内唯一の都市。100歳以上の高齢者が474人、人口比では10万人あたり19.91人と、世界に誇る長寿都市だ。

 国連切手は10人の「ご長寿」をデザインし、賀州市からは昭平県(Zhaoping)仙回ヤオ族郷の105歳の李美仙(Li Meixian)さんが選ばれた。

 李さんは今もてきぱきと体を動かし、皿洗いや米とぎをするほか、子どもたちの家事も手伝っている。長寿の秘訣(ひけつ)を聞かれると、「脂っこいものは避けてさっぱりした食事を取り、お茶をよく飲むこと」と話した。

 娘の周菊秀(Zhou Juxiu)さんは「母親の性格は穏やかで、人とは決して口論せず、いつもにこにこしている」と説明する。心が優しく、争いを避ける生き方から、村の人々からとても尊敬されているという。「この村だけでなく、近隣の村の人々もよく母のことを褒めてくれています」

「人は一生を生き、草は春を生きる。(その限られた時間に)何を争う必要がある?」。李さんはしばしば、このことわざを使って子どもたちに人生の教訓を伝えている。これは自身の人生哲学だ。

 李さんの穏やかな心は、子どもや孫たちに影響を与えている。家族は休みの時、李さんとおしゃべりするのを楽しみにしているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News